無臭を目指した無香性シャンプーを用いた実証実験。使用感とニオイの感じ方に向き合った開発【実証レポート】
2025年11月より、名古屋市立大学医学部附属西部医療センターに所属する看護師・助産師の方々を対象に、新たに開発したヘアケア製品の性能および使用感を評価するため、検証用サンプルのテストを実施しています。
本レポートでは、この実施内容について報告します。
(プロジェクトの概要はこちら:https://www.hatch-tech-nagoya.jp/field/field-project/field-project-5740/ )
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1. 背景
妊娠初期の悪阻など体質・体調の変化により、日常のさまざまなニオイに敏感となり、不快感やストレスを感じる人がいます。一方で、市場における無香料製品の中には香料を使用していない場合でも基剤由来のニオイを感じることがあるとされています。ホーユー株式会社では香りを付与しない設計を基本とし、ニオイの感じ方に配慮した無香性ヘアケア製品として開発を進めています。
2. 実証について
<目的>
本実証実験では、実際の使用を通じて、ニオイの感じ方や使用時の印象について、どのような傾向が得られるかを確認することを目的としています。
開発担当者の家族の悪阻という身近な体験をきっかけに構想されましたが、将来的にはニオイへの配慮が求められる様々な生活場面での活用可能性も視野に入れています。
また、対象者に妊婦などデリケートな層が含まれることを踏まえ、開発途中の試作品ではなく、安全性試験を経た検証用サンプル(完成品)を使用しました。
これにより、参加者の心理的な負担を軽減し、安心して参加できる環境を整えています。
<技術>
名古屋市立大学大学院看護学研究科および名古屋市立大学医学部附属西部医療センターの協力のもと、同センターに所属する看護師・助産師等の方々(妊娠中の方を含む)十数名に実際に使用していただき、テストを実施しました。
開発にあたっては、第一工業製薬株式会社の協力のもと、同社が有する「臭気中和法」の技術を活用しています。
3. 実証の様子
本実証実験は2025年11月より開始しました。参加者には日常生活の中で製品を使用していただき、数値評価に限定せず、使用者の主観的な感覚や自由記述による意見を中心に情報を収集しました。
具体的には、以下の点について感想を得ています。
・使用時にニオイをどのように感じたか
・使用中および使用後に、体調面で気になる点があったか
・改善すべき点や、より良い製品とするための提案
事前の協議では、ボディソープなど他製品のニオイが影響する可能性も想定されましたが、まずはヘアケア製品単体での使用感に焦点を当てて検証を行いました。
得られたフィードバックは、今後の製品改良や、ニオイへの配慮が求められるさまざまな生活場面に向けた製品開発の検討材料として活用する予定です。





