背景と目的
本実証実験は、2025年8月に登場した世界最先端のVRカメラ「Blackmagic URSA Cine Immersive 16K」を活用し、2025アジアBMXレーシング選手権をフィールドとして実施したものです。
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従来のVR映像とは一線を画す「まるで現地にいるかのような」圧倒的な没入体験を創出し、会場で競技を観戦できなかった人々に対しても、競技の臨場感をそのまま追体験できる新しいスポーツ観戦環境を提供することを目的としています。
本プロジェクトは、2025年8月に開催された「Hatch Meets UP!」での出会いをきっかけに始動しました。VR仮想現実に特化した動画共有プラットフォーム「DeoVR」を展開するInfoMediji社(スロベニア)の日本代表・家亀マナブ氏との交流から構想が具体化し、名古屋市総務局 アジア・アジアパラ競技大会推進課との連携によって実現に至りました。
活用した先進技術と検証ポイント
- BMXレーシングにおいて本機による撮影が行われたのは日本初の事例であり、VR映像制作の新たな取り組みです。
- 世界でも数百台、日本国内には数台しか存在しない極めて希少な最新鋭VRカメラ「Blackmagic URSA Cine Immersive 16K」を投入し、16K立体視撮影における最適な被写体距離の確保とスイートスポット設計や、BMXの高速移動に対応した動体ブレの抑制および視差コントロール等の検証を行いました。
- VR特化型共有プラットフォーム「DeoVR」で映像を公開し、追体験環境を構築しました。

実証実験について
2025年11月1日・2日の2日間にわたり、以下の検証を行いました。
1.超高精細VRコンテンツの撮影(11/1)
選手の真横、ジャンプの着地点、コーナーバンクなど、臨場感あふれるポイントにカメラを設置し、16K超高精細VR映像を撮影しました。

2.追体験型VR映像体験会の実施(11/2)
中村公園内にVR体験ブースを設置しました。高解像度規格に対応したVRゴーグルを使用し、前日に撮影・編集した約4分間の映像を来場者に提供しました。

3.オンライン公開と環境構築
日本自転車競技連盟(JCF)専用アカウントをDeoVR上に開設。オンラインで世界中のどこからでも追体験ができる環境を構築しました。

視聴URL:https://deovr.com/5xiw92
実証結果
約50名の体験者や競技関係者から、極めてポジティブな評価を得ることができ、「16K VRによるスポーツ追体験」の可能性を実証する成功事例となりました。
- 圧倒的な没入感:「コースの真横から選手の勢いを感じられる」、「選手が通り過ぎると思わず顔を動かしてしまう」ほどのリアルな体験を実現しました。
- 音響によるリアリティ: 車輪の回転音や路面との摩擦音など、VRならではの近接音が没入感を高める効果を確認しました。
- 新規ファン層への強い訴求:子どもがゴーグルを離さないほど映像を楽しみ、競技への興味喚起につながる効果が確認されました。
- 競技力向上への期待: JCFの三瓶将廣ハイパフォーマンスディレクターからは、「さまざまな角度からレースを見返せるため、選手へのフィードバックや分析ツールとしても活用できる」との高い評価をいただきました。
今後の展望
今後は、この16K VR映像を名古屋競輪場BMXレースコースのプロモーション素材として活用が検討される他、他競技への横展開による新たなファン層の獲得、さらには選手の競技力向上ツールの活用検討など、デジタル技術によるスポーツの価値向上が期待されます。
【実証事業者】
- 事業者名: InfoMediji d.o.o.
- フィールド提供: 名古屋市総務局アジア・アジアパラ競技大会推進課



