1. プロジェクト概要
本プロジェクトでは、Webカメラを通じて脈拍や自律神経の状態を非接触で検知し、AIがメンタル不調の悪化兆候を判断・可視化するシステム「HaCha(ハチャ)」等を活用した実証実験を行います。従来のストレスチェック(質問紙法)とは異なる生体情報に基づく客観的な指標を本人へフィードバックすることで、自身のストレス状態への「気づき」を促します。手軽にセルフチェックできる環境を構築し、職員が自身のメンタルヘルス状態を把握しやすい仕組みの有効性を検証します。
2. プロジェクトの目的
自治体職員の業務は多岐にわたり、心理的な負担を感じる場面も少なくありません。本実証は、「先進技術を用いてメンタルヘルス不調を事前に防ぐこと」を主な目的としています。 AI技術を活用して自身のストレス状態を可視化・客観視することで、職員一人ひとりのセルフケア意識の向上を図ります。これにより、不調の早期発見につなげ、職員が心身ともに健康で生き生きと働ける職場環境の実現を目指します。
3. 実証プロジェクト詳細
PCのWebカメラ映像を20秒間撮影し、AIシステムを用いて「まばたきの回数」「脈波のゆらぎ」「筋肉のこわばり」等の生体データを取得・解析します。これによりストレス状態(自律神経バランス)が可視化できるかどうかを技術実証します。
また、本プロジェクトは昨年度の課題提示型実証支援事業の発展として実施しており、以下の3点をブラッシュアップして技術実証を行います。
(昨年度の成果報告レポート)
1.昨年度の実証結果より、「筋肉のこわばり」と「脈拍」「自律神経の状態」に相関があることがわかりました。今年度は「筋肉のこわばり」のデータもストレス状態の評価に反映させます。
2.まばたき回数の計測精度を向上させるため、撮影画像のピクセル数を増やします。
3.撮影の失敗率を低減させるため、ユーザーインタフェースの改善を行います。
実証フィールドとして、安全衛生課主催のストレスコントロール研修を活用します。参加者(研修受講者)には任意で実証にご協力いただき、まずストレス計測(1回目)を行います。その後、その場で腹式呼吸による簡単なセルフケアを実践した後、再度計測(2回目)を行って、数値がどう変化したかを確認してもらいます。
技術の検証に加えて、セルフケアによる改善効果を可視化することでセルフケアを実践する人・したい人を増やす狙いがあります。
