Hatch Technology NAGOYA

AIで価格予測!給食献立作成の負担を軽減|キックオフミーティングを実施しました【活動報告】

Hatch Technology NAGOYA課題提示型支援事業では、9月から8つのテーマで実証プロジェクトがスタートしています。(プロジェクトの期間は来年2月まで。)

キックオフミーティングを実施

9月12日に、学校給食の献立作成における課題解決を目指し、名古屋市教育委員会事務局 学校保健課と株式会社システムサーバーがタッグを組んで取り組むプロジェクト「AIで価格予測!給食献立作成の負担を軽減」のキックオフミーティングが行われましたので、今回はその様子をレポートします。

キックオフミーティングは、システムサーバーのオフィスで行われ、成果物のイメージのすり合わせ、必要なデータ、実施スケジュールについて確認を行いました。初回から双方熱量の高い議論が展開され、実証プロジェクトの成功に向けて、いいスタートが切れたのではないかと思います。

実証背景

本プロジェクトで取り組む内容は、「給食食材の価格予測」と「献立作成の負担軽減」の2点です。

近年、物価の高騰や天候不順に伴う食材価格の大幅な変動により、学校給食における価格管理がますます困難になっています。予算内に収まるよう逆算しながら、4か月前に給食献立を作成していますが、献立作成時点と実際の提供時点で食材価格が大きく変動することが課題となっています。

「給食食材の価格予測」では、給食でよく使用される複数の野菜類を対象に、食材価格の予測モデルを構築し、4か月前の価格予測を試みます。これにより、献立予算の最適化を図り、栄養価を確保しつつ、より質の高い給食の献立作成を目指します。

また、「献立作成の負担軽減」においては、献立の組み合わせを考える作業について、AIを活用したツールで効率化することを目指します。

学校給食の献立は、栄養バランスに加え、価格、食材の調達量、物流事情など、さまざまな制約条件のもとで作成されています。毎月、栄養教諭が集まり、約600種類のメニューを組み合わせて献立を編成していますが、これらの制約を満たすためには、何度も試行錯誤を繰り返す必要があり、作業は大きな負担となっています。

AIを活用した献立組み合わせ編成ツールの開発を試みます。制約条件を満たす献立案が自動で出力されることで、栄養教諭の作業負担を軽減することを目指します。

本プロジェクトに向けた意気込みについて、システムサーバー代表取締役の鈴木さんは「名古屋市教育委員会が、子どもたちが楽しみにしている給食をできる限り栄養価を高く届けるために多くの工夫と労力を注いでいることを知り、その負担を少しでも軽減するお手伝いをしたいと考えました。さらに、このチャレンジは、会社としての成長や事業の一層の活性化にもつながると期待しています。」と語ってくださいました。

今後もHatch Technology NAGOYAのページで実証プロジェクトの取り組みを発信していきます。FacebookXでお知らせしていきますので、フォローよろしくお願いします。