2025年6月5日、Hatch Technology NAGOYA フィールド活用型支援事業のリアルイベント「Hatch Meets UP! 」の第1回目を開催しました【開催レポート】

30名以上の方からお申し込みをいただき、これから実証を進めたいと希望する企業が多く参加されました!


イベントは3部構成で開催
・Hatch Technology NAGOYA「フィールド活用型支援事業」の概要説明
・「行政フィールドを活用したプロジェクト創出のリアル〜コツとポイントを紐解く〜」パネルディスカッション
・テーブルワーク
はじめに、名古屋市経済局 担当部長 柘植 からご挨拶を申し上げました。
本事業は「先進技術社会実証支援事業」として、企業や大学が持つ先進技術のブラッシュアップと社会実装を支援する目的で実施していることを説明し、
これにより市民が新しい技術に触れる機会を増やし、技術を受け入れる土壌を育むとともに、企業や大学の技術開発を促進し、名古屋の明るい未来を創造したいという思いをお伝えしました。

Hatch Technology NAGOYA「フィールド活用型支援事業」の概要説明
Hatch Technology NAGOYA事務局の中西(フィールド活用型支援事業 責任者)から事業の概要を説明しました。

Hatch Technology NAGOYA「フィールド活用型支援事業」は、「先進技術」の「社会実証」に重点を置き、名古屋市内でその技術の実証実験を行うことで、技術開発や社会実装が促進され、技術の有用性が社会に広く認知されていくことを目指しています。
本事業は企業等が有する先進技術を活用し、行政フィールドでの実証実験を希望する企業・団体を支援します。
・参加企業には、行政フィールドの提供可能性、事務局による伴走、名古屋市との連携による広報サポート、という主に3つの支援が提供されます。
・過去5年間で30件の実証プロジェクトを創出しており、今年度は6件の創出を目指しています。
・自社で実証実験を終えた技術を実際の市民生活や現場で試したい企業、ユーザーヒアリングを行いたい企業、既存技術の用途転用を検討している企業に最適な事業です。
初めて参加された企業の方も多かったため、途中に質疑応答の時間も設けました。




*当日ご参加が叶わなかった方もいらっしゃるため、資料を一部抜粋し共有いたします。




パネルディスカッション
休憩を挟み、パネルディスカッションが始まりました。
登壇した課の皆さんはこちらです。(左から)
・経済局 イノベーション推進部 村田
・緑政土木局 河川部 河川計画課 松浦 氏
・緑政土木局 道路部 道路維持課 春田 氏
・スポーツ市民局 地域振興部 地域振興課 伊藤 氏
(進行役)Hatch Technology NAGOYA運営事務局 中西




実証プロジェクト成功の鍵は「スモールスタート」と「目的の合致」とのことです。
経済局イノベーション推進部の担当課長である村田は、全ての提案が受け入れられるわけではない現状を踏まえ、成功しやすい提案のポイントとして「スモールスタート」を挙げました。
大規模な導入提案ではなく、特定の場所において短期間での実施など、規模や期間を絞った具体的な提案が採択されやすい傾向にあると説明。
松浦氏も、インフラ系や運営管理を伴うフィールドでは年間計画が定まっているので、スモールスタートの方が受け入れやすく、ポイントを絞った提案が重要と説明しました。
さらに、行政側にもコスト負担が発生する提案はフィールド提供のハードルが上がり採択されにくいのではないかとお話されました。
また、春田氏や伊藤氏は、フィールド提供の決め手として、行政が抱える具体的な課題と、企業が提案する実証試験の目的が合致することが非常に重要であるという共通認識が示されました。
テーブルワーク
参加者はグループに分かれ、活発なテーブルワークを実施しました。
各自に自己紹介シートと実証イメージシート(実証に必要な要素を整理するシート)を配布し、参加者は自身の所属、参加目的、そして「こんな実証実験をしたい」という具体的なアイデアを記入してもらいました。
「自社はこんな技術を持っています!」「ここまでしか考えられなくて…」といった声が聞かれ、事務局も加わりながら、どうすれば実証が可能になるかについて活発な意見交換が行われました。
この貴重な時間を通じて、参加者からは行政フィールドだけでなく、民間企業同士での実証実験の可能性も探る意見も出されました。
記入された実証イメージシートは事務局が回収し、後日、個別相談を希望する参加者に事務局から連絡が入る旨が案内されました。




交流会
イベント終了後も名刺交換や挨拶の時間となりました。


Hatch Technology NAGOYA事務局は、今後も企業と行政双方にメリットのあるマッチングを実現し、先進技術の社会実装を進めてまいります。
次回のHatch Meets Up!のご案内(全4回実施予定)
◆2025年8月1日:名古屋イノベーターズガレージ(テーマは後日発表)
◆2025年9月25日:名古屋イノベーターズガレージ(詳細は後日発表)
◆2025年11月または12月ごろを予定
次回以降もテーマを設けて開催する予定です。ぜひご参加ください!