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課題提示型事業
課題詳細

楽しく話して英語力UP!生成AIで中学生の可能性を拓く

締切日
【募集終了】

要点

解決したい課題
生徒が楽しく英語でコミュニケーションする機会を提供し、スピーキング力と英語学習への意欲を高めたい。
想定する実証実験
生成AIを活用した対話型アプリの利用により、生徒のスピーキング力が向上したか、生徒の英語でのコミュニケーション意欲が向上したかを検証したい。
実現したい未来
生成AIとの対話を通して、生徒が英語でコミュニケーションを図ることへの抵抗感を克服し、積極的にコミュニケーションを図る未来を目指す。また、個別最適な学習により、生徒一人ひとりの英語力を最大限に伸ばすことを目指す。
得られるもの
生成AI英会話アプリ開発に関する知見
教育現場におけるAI活用事例の創出
市内中学校への試行実績

ストーリー

生成AIと描く、未来の英語教室

 「Hello! What is your favorite?」タブレットから流れる流暢な英語に、少し緊張しながらも「My favorite thing is anime.」と答える中学生。ここは、AIを活用して生徒が自律して学ぶことができる未来の英語教室です。

 私たちが目指すのは、生成AIとの自由な対話を通して、生徒たちが英語を「学ぶ」だけでなく、「使う」喜びを知る社会。生成AIが一人ひとりのレベルや興味に合わせてくれるから、間違いを恐れず話せる。そんな未来を、私たちは実現したいのです。

英語でのコミュニケーションが苦手? それはもったいない!

 今の日本の中学生の英語力、特に「話す力」は、決して高いとは言えません。令和5年度の全国学力学習状況調査では、中学3年生の英語を話すことに関する設問の平均正答率は、わずか12%。多くの生徒が、英語を話す機会の少なさを課題に感じています。

 本当はもっと話したいのに、自信がない。間違えるのが恥ずかしい。そんな気持ちが、彼らの可能性に蓋をしているとしたら、非常にもったいないことです。

中学校に外国人英語指導助手(AET)を派遣していますが、派遣時間数は1学級あたり年間26時間のみであり、一人一人がAETと英語でコミュニケーションを図る時間を十分に確保することはできません。

生成AIとのコミュニケーションだからこそできること

 生成AIなら、英語でのコミュニケーション不足を打破できると考えています。生成AIは、生徒一人ひとりのレベルに合わせて、何度でも、根気強く対話してくれますし、間違いを恐れる必要はありません。英語を話すのが苦手な生徒も家でコソっと練習できます。

 私たちは、生成AIの力を借りることで、生徒たちが楽しみながら英語でコミュニケーションを図る機会を増やし、英語学習へのモチベーションを向上させたいと思っています。

実証実験でチャレンジしたいこと

 今回の実証実験では、生徒が生成AIとの英語でのコミュニケーションを楽しめるのか、生徒一人一人のレベルや興味に合わせた効果的な会話が可能なのかを検証したいと考えています。また、教科書の内容に沿った学習機能などの実装も検討し、生成AIが生徒たちの学びをサポートする新しい英語学習にチャレンジします。

生成AIとの対話学習の先にあるもの

 私たちが目指すのは、生成AIとの対話を通して、生徒が英語でコミュニケーションを図ることへの抵抗感を克服し、積極的にコミュニケーションを図る未来です。また、個別最適な学習により、生徒一人一人の英語力を最大限に伸ばし、英語を自由に操り、世界中の人々とコミュニケーションできる社会を実現したいと考えています。

一緒に未来の教室をつくりませんか?

 私たちは、このプロジェクトに共感し、共に未来の英語教育を創ってくれる企業を募集します。あなたの技術と私たちの情熱で、生徒たちの英語力を飛躍的に向上させませんか?AIと生徒たちが織りなす、新しい英語学習の物語を、一緒に紡ぎましょう!

募集要項

背景
名古屋市の中学生の英語力は、小学校英語教育の導入などに伴い向上傾向にあります。

しかし、令和5年度実施の全国学力学習状況調査では、中学3年生の英語を話すことに関する設問の平均正答率は12%にとどまっています。多くの生徒にとって、英語でコミュニケーションを図る機会が教室環境のみに限られていることが背景にあると考えています。

外国人英語指導助手(AET)との会話はわずかな時間であることに加えて、、教師一人に対する生徒数が多いため、個別最適な指導がしづらく、英語を使って自分の考えや気持ちを伝えられたという達成感を得られるまで保障することは難しい現状があります。
課題 (詳細)
現在の英語教育では、生徒が楽しみながら英語でコミュニケーションを図る機会が限られていることが課題です。

特にスピーキングが苦手な生徒ほど、英語でコミュニケーションを図ることへの抵抗感を抱きやすく、英語を積極的に話そうとしないため、なかなかスピーキングが上達しないという問題もあります。

また、間違うことへの抵抗感もあり、人前で英語でコミュニケーションを図ることにネガティブな印象を持っている生徒もおり、前向きに英語でコミュニケーションを図る機会を創出することが難しい状況です。
求める解決策
生徒が英語でのコミュニケーションを楽しむことのできる、生成AIを活用した対話型アプリを求めています。

生徒が主体的に家庭学習で使いたくなるように、生徒の興味に合わせた会話を楽しんでできるような機能と教科書の単元に合わせた会話ができる機能の両方が望ましいと考えています。生徒一人一人の英語力に合わせたAIとの対話機会を増やし、英語でコミュニケーションを図る機会を増加させたいです

また、生徒の会話の内容を記録し、成長を可視化することで生徒の学習意欲の維持・向上につなげたり、アプリ操作も英語で行ったりと、とにかく英語を使う機会を増やしたいと考えています。
想定する
実証実験内容
実証実験協力校(クラス)に試験的に対話型アプリを導入、検証します。ただし、具体的な検証項目は提案企業と協議して決定したいと考えています。

<検証項目例>
・生徒の成長(レベルアップ度合)
・アプリの活用度合(授業以外の時間でどれくらい活用したか、もしくは発語数)
・発音の流暢性
・英語への抵抗感を測るアンケート(教師、生徒) など
実証実験
成功後の発展性
実証実験が成功した場合、市内の中学校への導入の他、他自治体の学校や各種教育機関への展開が期待できます。
提案企業に求める
専門性
AI英会話アプリの開発経験
生成AIを活用したシステム開発の経験
プロジェクトの進め方
打合せ方法
提案企業との間で、週1回程度の定期的なオンラインミーティングを中心に進捗を共有し、課題が発生した際には迅速に協議を行います。必要に応じて、対面での打ち合わせや現場視察を実施します。
提供可能な
データ・環境等
中学校での試行の場

プログラム終了後の
本格導入
実証実験で効果が認められれば、本格導入に向けて検討していきたいと考えています。